ビデオモーション検知 は、 ビデオモーションウィンドウ (略称VM ウィンドウ ) と呼ばれ、指定された領域内の画像変化に反応します。個々のカメラレンズに対して個別に複数のビデオモーションウィンドウを設定できます。
また、これらのウィンドウのサブセットにだけ反応することが可能な 画像解析イベントが作成できます。この機能により、動きの方向に応じてフィルタリングするための手段になります ( イベントロジック ヘルプページ参照)。
ビデオモーション検知 スタイル が 常時表示/イベント時ハイライト表示に設定されている場合、カメラは例えばすべての VMウインドウをドットの枠で表示します。
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フレーム:カメラは使用中の VMウィンドウ内に 最小面積
パラメータ ( 最大面積
以下、 ビデオモーション領域 定義 を参照) で設定した割合を超過する動きを検知すると、ウィンドウ全体は赤色に変わります。
ビデオモーション領域 ID: ビデオモーション領域 の ID番号を表示 が使用可の場合 (デフォルト設定値)、すべてのウィンドウは左上の端に認証番号を表示します。番号は ウィンドウ定義 (q.v.)から設定できます。ウィンドウ IDは、正しい番号が自動的に順番に割り当てられます。
ステータスバー:すべてのウィンドウの現在の動作 (検知された動き) を表示し、1~2個のマーカーが現在のトリガ制限を表示します ( ビデオモーション領域 定義 参照)。Vmウィンドウが使用不可の場合 (暗すぎたり、初期化中)、カメラはこの間ステータスバーを非表示にします。
ドル文字で始まらない定義ウィンドウのすべてのライン ($generate=
、 自動生成された VMウィンドウ または 変数) 、またはハッシュサイン (#
、 コメント) が VMウィンドウを定義します。
ビデオモーションウィンドウは矩形または多角形で定義ができます。
矩形構文:
[!]image sensor, horizontal position, vertical position, width, height [, a=<min. area>] [, am=<max. area>] [, s=<sensitivity>] [, col=<color>] [, id=<ID number>]
(オプションのパラメータは角括弧を使用)。
0,270,190,100,100、a=25、am=90、s=15、col=blue、id=5
多角形構文:
[!]image sensor, poly=<hor. coordinate>x<vert. coordinate> {/<hor. coordinate>x<vert. coordinate>}[, a=<min. area>] [, am=<max. area>] [, s=<sensitivity>] [, col=<color>] [, id=<ID number>]
(オプションのパラメータは角括弧を使用、 頻繁に使用するパラメータは中括弧を使用)。
0、poly=270x190/270x289/369x289/369x190、a=25、am=90、s=15、col=blue、id=5
すべてのビデオモーションウィンドウの大きさは画像センサ全体を参照しています。
カメラ画像が ミラーリングされたり回転されると、ビデオモーションウィンドウの座標システムが変更されます。
パラメータ |
説明 |
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参照領域 (以下参照) を定義します。 |
イメージセンサ |
ビデオモーション領域 定義で使用する画像センサ (カメラ画像) を選択します:
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水平位置 |
可視画像の左端から領域境界までの計測されたピクセル数 (MEGAサイズ画像 1280x960基準) |
水平位置 |
可視画像の下端から領域境界までの計測されたピクセル数 (MEGAサイズ画像 1280x960基準) |
幅 |
ウィンドウ幅のピクセル数 (MEGAサイズ画像 1280x960基準) |
高さ |
ウィンドウ高のピクセル数 (MEGAサイズ画像 1280x960基準) |
水平座標 |
可視画像の左端から多角形のコーナーまでを水平に計測したピクセル数 (MEGAサイズ画像 1280x960基準) |
垂直座標 |
可視画像の下端から多角形のコーナーまでを垂直に計測したピクセル数 (MEGAサイズ画像 1280x960基準) |
最小面積 |
設定値:0-99 (低い:より敏感) このパラメータは、イベンをトリガしたときにフレームレートを変更するために必要な VMウィンドウ領域の割合を制御します。この値を下げると、 VMウィンドウはより敏感になります。この値を設定しない場合、カメラはデフォルト値の 25を使用します。 |
最大面積 |
設定値:0-99 ウィンドウ内で 許容された イベントトリガ用の変化面積 (%) の最大値。全体的な変化 (例:照明がオンになっているなど) に起因する誤警報を抑制するために、この値を使用することができます。これは、明確に指定されていない限り使用することのないオプションのパラメータです。 |
感度 |
設定値:0-99 (高い:感度は低い) このパラメータは、イベントをトリガするために到達する必要がある VMのウィンドウの画素内の変化の割合を制御します。検知領域に加えて、これは検知性能を調整する 2番目のパラメータです。通常感度値は記入の必要はありませんが (デフォルト設定が使用されるため)、環境次第で必要な場合があります。この値は、通常の VMウィンドウではデフォルトで 20 、 参照領域では 10 です。 |
色 |
設定値:black, red, green, blue, cyan, magenta, dred, dgreen, dblue これらのパラメータはウィンドウ枠とステータスラインの背景色として設定します。指定を誤ると黒 (ブラック) が選択されます。 |
ID番号 |
設定値:1-999 このパラメータはウィンドウの ID番号を設定します。無効の番号が指定されたり、以前既に割り当てられている場合、ウィンドウは自動で列挙に戻ります。 |
新しくウィンドウを追加する場合は、 イベント設定 画面を開き、 画像領域へのグラフィック入力 のヘルプページを参照してください。
参照ウィンドウは、 Vmウィンドウがトリガするイベントの誤アラーム防止に使用されます。例:照明環境が急激に変化する場合など (太陽が雲に隠れる、車のヘッドライト現れる 等)。
参照ウィンドウの定義は、 動きが発生しないであろう画像部分に 追加の VMウィンドウを作成してください。感嘆符 (!
) をVMウィンドウの定義の前に追加します。
!0,912,750,364,188,a=25
参照領域に最大面積は指定できますが、利用価値はあまりありません。
参照領域でトリガされると、参照領域を使用しているすべてのイベントは ビデオモーション検知 抑制時間 に指定された時間の間使用不可となります。この値が 0の場合、カメラは参照領域と一緒にトリガを抑制します。
一時的に VMウィンドウを無効にするためには、定義の頭にハッシュ記号 (#
) を付けてください。VMウィンドウ定義は保存されますが、ビデオモーションウィンドウは使用されません。さらに、VMウィンドウ定義が複雑な場合は、一般的にコメントで全体を助けます。
複数のビデオモーションウィンドウをたったの 1行で生成することができるので、VMウィンドウで "地雷原」 を作成することができます。また、照明環境を逸早く察知して、最適なパラメータが使用できます。以下は、自動生成された VMウィンドウ定義ラインのオプションパラメータです:
文法:
$generate=image sensor, width, height, horizontal gap, vertical gap, min. area left, min. area right, max. area bottom, max. area top
パラメータは必須ではありません (一番簡単な定義は $generate=
です)。値が特定されていない場合、カメラはデフォルト値を使用します。
$generate=0,100,100,20,20,25,25,70,70
パラメータ |
説明 |
---|---|
画像センサ |
ビデオモーション領域 定義で使用する画像センサ (カメラ画像) を選択します:
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幅 |
VMウィンドウの幅のピクセル数 デフォルト値:100 |
高さ |
VMウィンドウの高さのピクセル数 デフォルト値:100 |
水平の違い |
ウィンドウ間の水平距離のピクセル数 デフォルト値:20 |
垂直の違い |
ウィンドウ間の垂直距離のピクセル数 デフォルト値:20 |
最小面積 |
異なる 2つの値が特定されると、生成されたウィンドウの 最小面積 パラメータは、ウィンドウ左端の列の 1つ目の値および右端の列の 2つ目の値の間で変化します。ウィンドウ間の値は直線的に補間されます。もし同じ値が両方のパラメータに指定されると、すべてのウィンドウでこの値が使用されます。 デフォルト値:25 |
最大面積 |
最大面積 パラメータは 最小面積と同じ方法で変化しますが、下から上の 垂直 方向です。値が指定されていない場合、 最小面積 は使用できません。 デフォルト値:オフ |
生成されたウィンドウは "g
"が頭にくる固有の ID番号システムがあります。
最大面積 パラメータは、必ず必要なときにだけ使用してください。このような VMウィンドウ定義の "地雷源" の値を決定するのに役立ちます。
特定の状況下では、より精細に調整されたビデオモーションウィンドウの機能を使用することが必要になります。注意:非常に稀な状況でない限り、デフォルト値を変更する必要はありません。
文法:
パラメータ=値
$noiseadjust
値の使用
$noiseadjust=1
変数 |
意味 |
設定範囲 |
説明 |
---|---|---|---|
$noiseadjust |
画像ノイズの感度を制御します。 |
0..1 |
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$postfilter |
照明の変化の扱いを制御します。 |
0..1 |
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$limit |
ビデオモーション検知がより敏感になるように、画素の明るさの割合を定義します。 |
0..100 |
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このオプションが有効の場合、すべてのビデオモーション定義が両方の画像センサで使用されます。オプションはデイ/ナイトのカメラモデルでのみ利用できます。
このオプションを有効にすると、両方の画像センサがビデオモーションを検知します (左右どちらの画像センサがライブ画面に表示されているかに関わりません)。このオプションを使用すると、最大のフレームレート数は低減します。左側 のイメージセンサに設定したビデオモーション ウィンドウは、あなたが 右側 のレンズを通した画像だけ見ている場合でも、動作中です。そのため、カメラ 左側 の画像センサ (画面には非表示)でもイベントは検出されます。オプションはデュアルモデルでのみ利用できます。
照明の値が選択した値よりも低い場合、モーション検知を無効にします。この値は、各カメラレンズに個別に設定できます。
正の値を入力すると、トリガ状態にある参照領域はモーション検知を抑制します。
このオプションを使用すると、アクティブなイベントで使用されていないウィンドウは処理せず、画像に表示されません。この機能を使用すると、ウィンドウのサブセットが自動生成されたフィールドから選択されます。未使用のウィンドウは処理時間を使用せず、画像を乱雑にすることがありません。
設定 ボタンをクリックすると、次にカメラが再起動するまでの間、設定内容が保存され有効になります。
出荷時設定 ボタンをクリックして、このダイアログに工場出荷時設定値をロードします (このボタンはすべてのダイアログにはありません)。
リストア ボタンをクリックすると、カメラに永久保存される前の直近の変更が元に戻ります。
閉じる ボタンをクリックするとダイアログが終了します。ダイアログを終了している間、システムは設定全体に変更があるかどうか確認をします。設定に変更が検出されると、システム設定値を永久に保存するかどうか確認されます。
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