外部ファイルサーバ / フラッシュデバイス ダイアログでは、カメラのストレージオプションの設定について説明します。
カメラは、内部 RAM、フラッシュデバイス、または外部ファイルサーバに配置される リングバッファ に画像を保存します。リングバッファは、画像記憶容量が一杯になると、古い画像に上書きします。ファイルサーバへの画像保存は、 いかなる 追加のソフトウェアをファイルサーバにインストールすることなく実現します。
外部録画のこの方法は、低ネットワーク負荷およびカメラに搭載された画像バッファにより (短時間のネットワーク障害時にはブリッジも可能)、非常に強力です。これにより、通常の Windows PC (P4 / 3 GHz) 上に 30台のカメラのイベントを録画しても、全くもんだいはありません。
フラッシュデバイスに録画する場合は、内部のストレージメディアとなります (例: M15, M25, T25, D15 または S15、 但し Web と Basic モデルのみ例外)。または、カメラに外部デバイス (例: USB キードライブ、フラッシュ SSD または USB ハードディスク) を接続することが可能です。
この機能は Web モデルと Basic モデルでは使用できません。
ダイアログの全部のオプションを表示するには 全体 ボタンをクリックしてください。
ソフトウェアをインストールすることなく、カメラは異なる 主なターゲット (フラッシュデバイス、 USB ハードディスク、ファイルサーバ) にビデオシーケンスを録画します。以下のオプションから主な録画ターゲットを選択してください:
Linuxまたは UNIXコンピュータの NFS ファイルサーバ (Network File System) を使用します。
Windows 2000 Professional SP 2、 a Linux または Mac OS X-Computerなど、Windows PCのSMB/CIFS ファイルサーバ を使用します。
工場出荷時にカメラに搭載されている (SD ストレージカード)、USB キードライブ、 フラッシュ SSD または USB ハードディスクなどのフラッシュデバイス を使用します。
ファイルサーバのアーカイブ をバックアップとして使用します (フラッシュメディアへの録画保存とパラレルで実行する)。
出荷時IPアドレス を基にして (ドットはアンダースコア記号と置き換えられます)、カメラは自動的に録画ターゲット上の指定フォルダにフォルダ構成を作成します。他のファイルと同様、パスには音声やビデオデータが含まれ、これらは録画ターゲットを適切に管理したり、保存されたビデオデータを再生するために必要なファイルです。
カメラのパスや内容が変更されないように、ストレージフォルダには権限を割りあわてるようにしてください。
Linux/UNIX ファイルサーバに録画する場合、カメラは NFSを使用して (Network File System) ファイルサーバとしてマウントされたサーバのディレクトリにビデオを保存します ( /etc/exports
へ共通入力される)。
サーバの設定方法は供給元により違いがあるかもしれません。 MOBOTIX は Linux/UNIX サーバの設定方法に関するサービスは 行っておりません 。
Root ユーザでシステムにログインします。
新しいディレクトリを作成します(例: mxdata
):
mkdir /mxdata
このディレクトリの所有者とユーザグループを変更します:
chown -R 65534:0 /mxdata
このディレクトリへのアクセス権限を登録します:
chmod 755 /mxdata
NFSサーバが動作中かどうか ps aux | grep nfs
コマンドを使ってチェックします。停止している場合は、 /etc/init.d/nfsserver start
コマンドを使ってサービスを開始するか、サービスをインストールして利用します。
rpcinfo -p
コマンドを使って nfs, mountd および portmapper がサービスを実行しているかチェックします。通常は、 nfs と mountd はNFSサーバによって開始され、 portmapper は別のサービスとして実行されます。portmapper が実行されていなければ、 /etc/init.d/portmapper start
コマンドを使って起動できます。
/etc/exports ファイルをテキストエディタで開き、以下の行を入力します:
/mxdata 192.168.11.104(rw,no_root_squash)
/etc/exportsに入力したリストで再度イニシャライズするために、 exportfs -a
コマンドを実行します。
次に、NFSサーバを再起動します。 /etc/init.d/nfsserver restart
コマンドを実行します。
これで、Linux/UNIXサーバの設定が完了しました。
パラメータ |
説明 |
---|---|
主なターゲット |
NFS ファイルサーバ オプションを有効にします。これにより、 NFSに関連したフィールドが使用可になります。 インストール手順 リンクをクリックします。このページには Linux/Unixサーバの設定に関する詳細情報が含まれています。今後の参照用として、このページを印刷しておくことをお勧めします。 |
ファイルサーバ IP |
ファイルサーバのIPアドレスまたは、名前を入力します。ファイルサーバはローカルネットワーク上でアクセス可能であること。 |
ディレクトリ/共有 |
カメラが画像保存に使用するサーバのディレクトリの絶対パスを入力してください (例: ディレクトリが存在することと、アクセス権限が登録されていることを確認します。 |
ユーザ Idとグループ ID |
このオプションは、 全体 ボタンを事前にクリックすることで表示されます。書き込み権限のあるユーザのユーザIDを入力します。
出荷時設定値を使用する場合は、このユーザIDを持つユーザの有無と、このユーザのディレクトリへの書き込み権限の有無を確認してください。 |
ファイルサーバテスト を使用して、ファイルサーバの設定内容をチェックしてください。カメラが適切にファイルサーバにアクセスしているかどうか、 テストを開始 ボタンをクリックするとテストします。
選択したストレージターゲットに利用できように、複数の ストレージ制限 を設定してください。このターゲットへの録画保存停止をカメラに促すであろう選択されたストレージターゲットのストレージスペースが不足するのを妨害しないでください。
変更保存には 設定 をクリックしてください。次に、 閉じる をクリックしてダイアログを閉じ、 OK で変更を永久に保存します。カメラを再起動します (Admin Menu > カメラを再起動)。
このダイアログに戻ったら、外部リングバッファが 外部のリングバッファのテストに記載された通りに機能しているかどうか確認してください。
カメラの再起動中に、このヘルプウィンドウを閉じる必要は ありません 。カメラが再度使用可能状態になると、このヘルプウィンドウは通常通り必要なときに使用してください。
Windows PC に録画する場合、カメラは Windows 2000 Professional SP 2システム以降の Windows share を使用します。Windowsサーバの関連品だけでなく、 Windows Professional の製品も使用することができます。しかし、このようなワークステーションのパラレル接続数は制限されています。
MOBOTIX は Windowsコンピュータの設定方法に関するサポートは 行っておりません 。
Windows 95、 98、 Millennium および Windows "Home" の製品ファミリーはサポートされておらず、使用できません。
設定順序は、お使いの Windows OSのバージョンにより異なる場合があります。その場合は、ご使用の Windowsバージョンに適した順序で進めてください (2000/XP/Vista/7/8)。
管理者ユーザでシステムにログインします。
新しいユーザとパスワードを設定します (例: mxcam
)。カメラは後で、サーバにログインするために使います。
(2000/XP のみ) シンプルシェアが使用されて いない ことを確認してください:
スタート > コントロールパネル > フォルダーオプション > 表示 (タブ) を開きます。
シンプルファイルシェアの使用 [推奨] オプションを無効にします。
OK ボタンをクリックしてダイアログを閉じます。
新しいディレクトリを作って、名前を付けます(例: mxdata
)。
ディレクトリを右クリックして、メニューから 共有とセキュリティ (2000/XP) または 共有する > アドバンス共有 (Vista/7/8) オプションを選びます。
(Vista/7/8 only) アドバンス共有を選びます。
フォルダを共有する を選び名前を付けます。
アクセス権限 をクリックして、作成したアカウント名を追加します。
フィールド下部列の すべて制御 オプションを 許可 にして、このユーザのアクセス権を変更します。
OKをクリックして、開いているすべてのダイアログを閉じます。
パラメータ |
説明 |
---|---|
主なターゲット |
SMB/CIFS ファイルサーバ オプションを有効にします。 SMB/CIFSに関連したフィールドが使用可になります。 カメラは、ローカルアカウントや、 Windowsドメイン、Active Directory Servicesを使用して Windows PCにログオンすることができます。 |
ファイルサーバ IP |
ファイルサーバのIPアドレスまたは、名前を入力します。ファイルサーバはローカルネットワーク上でアクセス可能であること。 |
ディレクトリ/共有 |
サーバ設定時に割り当てた 共有名 を入力します (例: |
ユーザ名 |
カメラがサーバにログインする際に使用するユーザ名を入力します (例: カメラは、ローカルアカウントや、 Windowsドメイン、アクティブディレクトリサービス (Active Directory Services) を使用して Windows PCにログオンすることができます。 |
パスワード |
ユーザ名に付加したパスワードを入力します。 |
NTLM モード |
カメラの Windows認証に適した方法を選択してください (NTLM または NTLMv2)。 |
ファイルサーバテスト を使用して、ファイルサーバの設定内容をチェックしてください。カメラが適切にファイルサーバにアクセスしているかどうか、 テストを開始 ボタンをクリックするとテストします。
選択したストレージターゲットに利用できように、複数の ストレージ制限 を設定してください。このターゲットへの録画保存停止をカメラに促すであろう選択されたストレージターゲットのストレージスペースが不足するのを妨害しないでください。
変更保存には 設定 をクリックしてください。次に、 閉じる をクリックしてダイアログを閉じ、 OK で変更を永久に保存します。カメラを再起動します (Admin Menu > カメラを再起動)。
このダイアログに戻ったら、外部リングバッファが 外部のリングバッファのテストに記載された通りに機能しているかどうか確認してください。
カメラの再起動中に、このヘルプウィンドウを閉じる必要は ありません 。カメラが再度使用可能状態になると、このヘルプウィンドウは通常通り必要なときに使用してください。
カメラでこのオプションが利用できる場合、 Storage on External File Server / Flash Device ダイアログ (ストレージターゲット > 主のターゲット セクション) ではフラッシュデバイスを (USB Stick/Flash SSD, External USB ハードディスク または SD フラッシュカード) イベントのストレージメディアとして使用することができます。
MxFFS ファイルシステム ( MOBOTIX Flash File Systemの略称) は、ストレージとして安全で、長期間に渡って高処理能力が発揮できる、プロフェッショナル・アプリケーション用として設計されています。この録画形式は、セキュリティアプリケーションの前提条件として、以下の 2つのプロパティで開発されました。
フラッシュ セル・コントロール ウェア:フラッシュメディアの各セルには書き込みサイクルに回数制限 (回数は高い) があるため、特別な手法でフラッシュデバイスに均一な書き込みをさせることによりストレージデバイスの寿命が伸びました。。
許容誤差:デバイスのデータの整合性が損なわれている場合でも (例:電源障害や、事前に ハードウェア拡張の管理から USBフラッシュドライブを切断しないなどのユーザエラーなど) 、ストレージデバイスへの損傷は少なくてすみます。他のファイルシステムを使用するとデバイス全体が損失しますが、 MxFFS であれば事象毎に 4 MB のロスですみます。
フォーマットを使用して、カメラで使用されていない録画ターゲット (USB スティック/フラッシュ SSD、 外部 USBハードディスク、 SD フラッシュカード) をカメラ記録用として保存させることができます。また、フォーマット機能を使用すると、既に利用されていないストレージメディアを安全に削除することができます。これにより、削除されたデータのリストは不可能になります ( 安全な削除モード (遅い) 参照)。
SDカードを MxAnalytics データの保存で利用する場合 (利用できないカメラモデルがあります)、 MxAnalytics データストレージ セクションのヘルプページにある記述通りに進めてください。
適切に手順を追うため、このヘルプページは開いたまま進めてください。
フォーマットするデバイス上で録画機能が有効になっている場合、 ストレージターゲット セクションの 主のターゲット パラメータから なし オプションを選択して録画を無効にしてください。
設定を永久保存し (ダイアログの設定ボタン、 閉じる ボタンを押し、システムプロンプトを確認してください) 、 カメラを再起動してください。
再度、 外部ファイルサーバ / フラッシュデバイス ダイアログを開いて、フォーマットする録画ターゲットのライン内にある フォーマット をクリックします。
フォーマッタウィザード ダイアログでは、 MxAnalytics のパーティション設定を許可しています (または、提案された値の使用が可能です)。
コンピュータ上のデバイスを読み取ることで記録されたデータの悪用を防止したい場合は、 データ暗号化鍵を設定してください。
既存データを回復する機会を与えずに消し去る場合は、 安全な削除モード (遅い) オプションだけを有効にしてください。このフォーマットモードには、デバイスのサイズによりますが長いと数時間かかります。
OK をクリックしてシステムプロンプトに確認応答してください。カメラは進行バーを表示します (数分かかる可能性があります)。フォーマットが完了すると、カメラは概要を表示します。
このダイアログを閉じて、今フォーマットをしたストレージデバイスを 外部ファイルサーバ / フラッシュデバイス ダイアログから録画ターゲットとして設定します。
設定を永久保存し (ダイアログの設定ボタン、 閉じる ボタンを押し、システムプロンプトを確認してください) 、 カメラを再起動してください。
外部ファイルサーバ / フラッシュデバイス ダイアログを開き、 外部ファイルサーバ / フラッシュデバイス セクションの下にあるステータスを確認してください。
フラッシュメディアに録画する場合、 MxFFS ビデオデータは NFS または SMB/CIFS のファイルサーバ上で同時にアーカイブすることができます。主の録画ターゲットとしてではなく、フラッシュメディアは、カメラがネットワークやファイルサーバで問題を検知した場合に、一時的なストレージとしての役割を果たします。
ストレージターゲット セクションでは、 NFSファイルサーバ または SMB/CIFSファイルサーバ オプションを MxFFS アーカイブターゲットとして選択します。 MxFFS アーカイブオプション のセクションに対応するパラメータを設定してください。
パラメータ |
説明 |
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MxFFS アーカイブサイズ |
カメラがアーカイブに使用するストレージスペースの設定。 |
アーカイブ タイムテーブル |
タイムテーブル を選択して、週次スケジュールに基づいたアーカイブを制御します。アーカイブの時間枠を特定したタイムテーブルを選択します。 アーカイブへの書き込みが実行されている場合のみ、時間枠が制御します。アーカイブ (アクティブ、非アクティブのアーカイブ両方) から読み出すことは可能です。 |
アーカイブ検索 |
フラッシュメディアに存在しない録画を取得する場合、カメラはアーカイブから対応したビデオデータを読み込みます。ただし、この操作により、アーカイブは可能ですが、追加のネットワーク負荷が生まれ、帯域幅全体を占める可能性があります。カメラはアーカイブから読み出せるべきであるか、この設定で制御します。 |
ストレージ制限 セクションには、選択された 主のターゲットで利用できる異なった制限タイプが含まれます。賢明な制限を定義することで、選択した主のターゲットのストレージスペースが無くなることが防げます。スペースが無くなると、このターゲットへの録画を停止するように、カメラにプロンプトで促します。
カメラすべて合わせて、 90%以上のファイルサーバストレージスペースを使用しないようにしてください。そのため、同じターゲットに保存しているカメラ間で、利用できるストレージスペースを分配するようにしてください (例: ストレージサイズをきちんと設定する)。
このセクションのオプションは、選択された 主のターゲット により変化し、 MxFFS アーカイブターゲット は ストレージターゲット セクションで選ばれています。
パラメータ |
説明 |
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保存期間 |
無制限 のオプションを無効にし、最大値をテキストフィールドに入力してください。 注記定義した値に到達すると、カメラは自動で最も古い録画から削除します (リングバッファストレージ)。 |
ストレージサイズ |
4TB 制限 のオプションを無効にし、テキストフィールドへ最大ストレージサイズを入力します。 注記リザーブしたストレージスペースがフルになると、カメラは自動で最も古い録画から削除します (リングバッファストレージ)。 |
リザーブストレージ |
ストレージサイズ のパラメータが設定されている場合、ファイルサーバが高負荷で運用され、データ記録に時間がかかってしまうときにカメラはリザーブしたストレージを使用します。この場合、ファイル転送が可能なリザーブストレージの容量によって、カメラは一時的にストレージサイズを増加させます。時間のかかる操作は延期されます (例:古いファイルの削除など)。カメラは、このような操作をサーバへの負荷がノーマルに落ちると再開させます。 |
シーケンス数 |
無制限 のオプションを無効にし、保存するビデオシーケンスの最大数をテキストフィールドに入力してください。 注記定義したシーケンス数に到達すると、カメラは自動で最も古い録画から削除します (リングバッファストレージ)。 |
外部ログ記録 のオプションを有効にして ( 全体 ボタンをクリックすると表示されます)、外部の画像ストレージのログファイルおよびカメラの ウェブサーバのログファイル と システムメッセージ をファイルサーバに定期的にコピーします。
イベントストレージ:イベントストレージのログファイル をカメラが画像の保存に使用するファイルサーバのディレクトリにコピーします。また、このファイルの最大サイズを設定できます(出荷時設定は128KB)。
カメラログファイル:ウェブサーバのログファイル と システムメッセージ を同じディレクトリにコピーします。
ファイルサーバ上の外部のリングバッファをテストするには、以下の手順に従います。
外部のリングバッファを有効にしてカメラを再起動した後、カメラの設定が永久保存されていることを確認してください。
システムメッセージ 画面を開き、 STORAGE サービスの入力を確認します。カメラがファイルサーバに接続できない場合、以下のメッセージが表示されます:
ファイルサーバ 192.168.x.x:/mxcamに接続されました。
発生したエラーを修正するには、 外部ログ記録 のオプションを有効にして、 イベントストレージのログファイル (このパラメータの説明にログファイル のリンク)を確認します。(外部のファイルサーバまたはフラッシュデバイへの録画設定に成功している場合にだけ、このリンクは表示されます。)
また、ダイアログのメッセージオプションでファイルサーバやフラッシュデバイスへの録画に問題が発生するとアラームを鳴らすように、 ストレージ・フェイルオーバー検出 も設定してください。
設定 ボタンをクリックすると、次にカメラが再起動するまでの間、設定内容が保存され有効になります。
出荷時設定 ボタンをクリックして、このダイアログに工場出荷時設定値をロードします (このボタンはすべてのダイアログにはありません)。
リストア ボタンをクリックすると、カメラに永久保存される前の直近の変更が元に戻ります。
閉じる ボタンをクリックするとダイアログが終了します。ダイアログを終了している間、システムは設定全体に変更があるかどうか確認をします。設定に変更が検出されると、システム設定値を永久に保存するかどうか確認されます。
これらの設定を有効にするには、 システム設定を保存して カメラを再起動する必要があります!
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