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ダイナミック DNS

ダイナミック DNSの設定 ダイアログでは、カメラの DynDNS Client を設定すると、カメラの IPアドレスが変更してもシンボルとなるホスト名を使用してカメラにアクセスすることができます。

はじめに

インターネット経由での接続は通常、インターネットサービスプロバイダによって確立されます。プロバイダから割り当てられる IPアドレスは固定されていないため、プロバイダに接続するたびにカメラの IPアドレスが異なります。カメラをインターネットに接続すると、現在のIPアドレスを知らない限り、インターネット経由でカメラにアクセスすることはできません。

Domain Name Service (DNS) はインターネットの重要なサービスです。ネームサーバと呼ばれるサービスの使用で、分散型データベースがホスト名 (例: www.mobotix.com) を各 IPアドレス (例: 213.83.41.133) に割り当てます。ただし、DNSのコンセプトは静的に割り当てられたIPアドレスに基づいています。本来このコンセプトは、プロバイダにダイアルアップしたときに使用される、頻繁に変化するIPアドレスの処理を目的としていませんでした。

この固定されていないIPアドレスをDNSで管理するために、 ダイナミックDNSサービス (DynDNS) が導入されました。また、DNSにはカメラが現在のIPアドレスを転送するメカニズムも追加されたため、IPアドレスはネームサーバのデータベースで自動的に更新されます。

注記

ダイナミック DNS サービス が機能するためには、カメラは正式にルーティングされた IPアドレスを使用してインターネットに直接接続する必要があります。通常は NAT (ネットワークアドレス変換) を使用するので、カメラが DSLルータ経由で接続されている場合はこれに当てはまりません。NATを使用しているルータは、カメラの IPアドレスを自身のアウトバウンドパケットと置き換えます。

この場合、カメラは ダイナミック DNS サービスを使用しないので、IPアドレスを認識しません。そのため、ルータからカメラのポートフォワーディングを設定し、後半は ダイナミック DNSサービスを使用するために設定します。

DynDNS Clientの設定

カメラでダイナミックDNSを設定する前に、カメラのホスト名とダイナミックDNSを登録する必要があります ( mycam.dyndns.orgなど)。ダイナミックDNSサービスを提供しているウェブサイトのリストは、 サービスタイプ リストボックスを参照してください。

パラメータの説明

パラメータ

説明

クライアント

このオプションではカメラのダイナミックDNSクライアントを 有効 または 無効 にします。

サービスタイプ

ダイナミックDNSのデータ転送は標準化されていません。そのため、DynDNSのプロバイダによって、データ交換のフォーマットは異なります。ダイナミックDNSサービスのサービスタイプを選択します。

サーバ

ダイナミックDNSプロバイダのサーバのシンボルによる名前 ( members.dyndns.orgなど) またはIPアドレスを入力します。入力するサーバが不明の場合、このフィールドは空欄にします。空欄にすると、カメラでは自動的に 標準サーバ が使用され、 サービスタイプ フィールドのブラケット内に表示されます。

ホスト名

ダイナミック DNSで登録したカメラのホスト名 (例: members.dyndns.org) を入力します。

ユーザ名

ダイナミックDNSの登録中に登録したユーザ名、または割り当てられたユーザ名を入力します。

パスワード

ダイナミックDNSサーバの認証に使用するパスワードを入力します。

接続

正常に機能している場合、このフィールドにはダイナミックDNSクライアントが使用する接続が表示されます。これは通常のルートで定義された接続です。標準のルートを設定するには、 ルーティング ダイアログを開きます。

設定値のテスト

イーサネット接続

この接続では、カメラのダイナミックDNSクライアントはカメラを再起動したときに1度だけIPアドレスを転送します。

ネットワークで、たとえばDSLを使用してインターネットに接続している場合、各ルータに新規IPアドレスが割り当てられた 、定期的にカメラが再起動していることを確認する必要があります。カメラのデフォルト値として、 タイムタスク ダイアログで定義済みのタイムタスクを使用して一日一回再起動します。

この機能のステータス情報を確認するには、 システムメッセージ ダイアログを開きます。


システム設定値の保存

設定 ボタンをクリックすると、次にカメラが再起動するまでの間、設定内容が保存され有効になります。

出荷時設定 ボタンをクリックして、このダイアログに工場出荷時設定値をロードします (このボタンはすべてのダイアログにはありません)。

リストア ボタンをクリックすると、カメラに永久保存される前の直近の変更が元に戻ります。

閉じる ボタンをクリックするとダイアログが終了します。ダイアログを終了している間、システムは設定全体に変更があるかどうか確認をします。設定に変更が検出されると、システム設定値を永久に保存するかどうか確認されます。

 これらの設定を有効にするには、 システム設定を保存して カメラを再起動する必要があります!


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